日本酒の季節

我が街の特産品の一つに日本酒が挙げられます。
醸造技術が発達した今日では四季醸造が可能となりましたが、やはり本来の日本酒の旬の時期は寒風吹きすさぶ今日この頃なのです。
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様々な仕事を経て今日に至っている私も、何度か酒造メーカーにお世話になったことがありますので、一般の人よりも日本酒に対する思いは強いと言えるでしょう。

予算の関係で残念ながら高価な銘柄を買える機会は滅多にありませんが、それでも近所のスーパーでは銘品といえる品が格安で売られることがあるのです。
それを手にした時の喜びは言うまでもない事です。
まず写真に撮ります。それからゆっくりと瓶を撫でて、愛情を注ぐのです。
周囲から見れば滑稽でしょうけれど、私なりの酒の神様に対する感謝の方法ですから。

いよいよ封を開ける時が来ました。
口金をゆっくりと切り、力を入れて栓を抜きます。
心地良い音がして、芳醇な水菓子の香りが溢れてくるのです。
さてこれからが本番。いきなり燗はしません。
室温の状態で味をまず味を確かめます。うん、旨い!。

ひとしきり満足してから栓をします。
一度で飲み切るには惜しい。
この酒に合う肴と料理を考えるだけで心が実に豊かになります。
反面懐は痛むことになるのですが…。

最後の一滴を口にしてしまうと寂しいですがこれで終わり。
まあこれは酒飲みの宿命でしょうけれど。
それから瓶の内側を洗い、ラベルを剥がす用意をします。

剥離剤を使用することもありますが、たいていは水に漬け置くことだけできれいに剥がれます。
それを汚れないように台紙に張ってコレクションのメンバーがまた増えました。
栓の方は刻印だけを残すように注意して切り取ります。
間違っても手の方を切ってはいけません。
しかし、ある時を境にこの作業はめっきり減りました。
予算がさらに減額され、紙パックの方がメインとなってしまったからです。
ですが、気晴らしの散歩の途中に南から漂ってくる酒の香りを感じると、季節をやはり感じます。
間もなく春ですよ。と。